第2章 生みの苦しみ 77ページ〜92ページ

今回は第2章「生みの苦しみ」の77ページから92ページを読みました。

 

 今回の部分では、ハードウェアエンジニアである九頭龍雄一郎さんとの出会いについて綴られています。

 

 九頭龍さんとは、アメリカでの送別会で出会い、彼は、無線通信を使った機器の開発をしており、中西氏はハードウェアエンジニアが必要だったこともあり、メールでコンタクトをとります。すると、九頭龍さんも中西氏と同じような超音波診断機を構想していて、徐々に九頭龍さんと中西氏は意気投合していき、九頭龍さんはボランティアで、Dfreeの開発を手伝ってくれました。

 

 また、九頭龍さんは、中西氏のどんどん人を巻き込んでいく行動力を称えて、中西氏は成功する人間、CEO最高経営責任者になれる人間だと言います。

 

 今回読んだ部分で印象に残ったことは、成功する人間の資質というものがある、と九頭龍さんが言ったことです。シリコンバレーの日本人社会で、ハードウェア開発のご意見番のような存在である人に、そのようなことを言われるのは相当すごいことだと思いました。起業家になるには、人をどんどん巻き込んで行くような行動力や、熱意が必要なのだと思いました。

 

 

 

 

 

第2章 生みの苦しみ 61〜77ページを読んで

今回は第2章 「生みの苦しみ 」の61〜77ページを読みました。

 

 ここでは、資金調達の過程や超音波の解説、中西氏の中学時代からの親友・正森良輔とのコンタクトについてが綴られています。

 

 まず、中西氏は資金集めにとりかかります。ベンチャーキャピタルインターン時代にお世話になったミッチさんに相談するもののプロトタイプがなければ、投資できないと言われてしまう。プロトタイプ製作のための資金、6万ドル、600万円が目標額となりました。大学時代に知り合った小林という人に声をかけて、100万円を投資せてもらうなど、他にも2人からの投資を集めることができたが、目標額には届かず。

 

  そんななか、アメリカでビジネスをするためには「E-2ビザ」と呼ばれる投資家用のビザを取得するか、グリーンカード(永住権)を得られる年一回の抽選に応募し当たりを引かなければならなかったのだが、この抽選の当選確率は1%。しかし、中西氏は初めての応募で抽選に当たってしまったのです。本人も本当に運がいいと語っていました。

 

 中西氏は文系であり、自分1人では前に進まないことに気付き、中学時代からの親友・正森良輔を思い出します。正森は、青年海外協力隊として派遣され、その後はイギリスに留学しており、それ以前は光学機器メーカーのオリンパスで働いており、しかも超音波に関わりの深い、内視鏡の開発に携わっていたのです。コンタクトをとってみると、中西氏1人では集めることのできない情報を簡単に整理して提示してくれ、正森は中西氏の開発に興味があった様子でした。

 

 今回読んだ部分で印象に残ったことは、中西氏はとても運がいいということです。たった1%の当選確率のグリーンカードを1回目の抽選で当てたり、中学時代の親友が、探し求めていた理系の人間で、しかも超音波に携わる仕事をしていたりなど、普通では考えられないほどコトがうまいように進んでいきました。起業家はこのように、運も味方にしてしまうような人なのかなと思いました。

 

 

 

第2章 生みの苦しみ これは間違いなく世の中が必要としている

 今回は第2章 「生みの苦しみ これは間違いなく世の中が必要としている」を読みました。

 

 中西氏のアメリカ留学の予定は、最初の8ヶ月間は座学でファイナンスなど金融とグローバルビジネスマネジメントを学び、4ヶ月間でベンチャーキャピタルインターンとして経験を積むというものでした。ベンチャーキャピタルとは、未上場企業への投資を行う会社であり、中西氏は起業の現場に携えると考えてベンチャーキャピタルインターン先に選んだそうです。この頃から中西氏は「自分でビジネスの素を生み出そう!」と燃えていたそうです。 

 

 中西氏は、インターン先でたくさんの事業アイデアを目にしたが、それらはあくまで「他人のビジネス」であまり興味が持てなかったという。そこでVCのスタッフに「排便のタイミングを検知してあらかじめ知らせる装置の開発」についての意見を求めた結果、シリコンバレーで経験豊富な日本人二人に大絶賛され、開発に踏み込みます。そして「Triple W」という会社名で、わずか7万円でアメリカで会社を設立しました。

 

 今回読んだ部分で、中西氏はシリコンバレーで経験豊富な日本人二人に出会えてなかったら、Dfreeの開発に至ってなかったかもしれなかったので、出会えて本当によかったと思いました。たくさんの人との出会いは大切なことを実感しました。また、わすが7万円で手にした会社で、全世界という市場を目指す、という到底考えられない夢をみる中西氏の決意の強さを感じ、かっこいいと思いました。

第1章 バークレーの悲劇 を読んで

 今週は第1章「バークレーの悲劇」を読みました。

 

 この第1章には、中西氏がうんこを漏らしてしまった時の状況説明や、中西氏の経歴、DFree開発までの経緯、が綴られています。

 

まず、中西氏がアメリカ留学中にうんこを漏らしてしまった時の状況が、中西氏のその時の心の中の声を交えて、綴られており、鬼気迫った感情や、恥ずかしい気持ちが伝わってきて、読んでいてとても面白かったです。他人事だから笑うことができるのでしょうが、もし自分が同じ状況に陥ったら、死ぬほど恥ずかしいでしょう。

 

次に、中西氏の経歴や、DFree開発までの経緯が綴られています。ここで、私が一番印象に残ったことは、中西氏は、「自分で事業が起こしたい」という夢のために、2つの会社での仕事を経験し、海外青年協力隊に参加するなど、新しいことに恐れずチャレンジしていた、ということです。安定した職に就けたにも関わらず、それをやめて、新しいことに挑戦することは、並大抵の人ではできないことです。中西氏のように新しいことに恐れずに挑戦することを経験している人じゃないと、うんこを漏らしたとしても、うんこを漏らさないような商品を開発できないか、とは考えもしなかったでしょう。夢に向かって努力をした経験は、決して無駄にはならない、ということを第1章から学びました。

 

 

 

「10分後にうんこが出ます」 まえがきを読んで

 本日から、「10分後にうんこが出ます」の感想を毎週投稿していきます。

 

 まず私はこの本のタイトルを見て、昨年流行したうんこドリルのように人々の興味をひくために、「うんこ」という面白い例えを用いたタイトルだと思いました。しかし、タイトルのあとに、「排泄予知デバイス開発物語」と書かれており、本当にうんこ、排泄に関わっていることを知って驚きました。

 

 今回は、まえがきである7ページまで読み進めました。

 

 このまえがきには、排泄予知デバイス「DFree」がどのようなものかということや、作者の考えなどが述べられています。

 

 私がまえがきで一番印象的だったのは、「僕たちが開発しているDFreeが対象として想定するのは、排泄をするすべての人。つまり全人類が相手だ。これはビジネスとしてもビッグチャンスである。」という部分です。

 

 この部分を読んで、言い方は悪いが、作者は本気で言っているのだろうか?と思ってしまいました。考えてもみてほしい。うんこに関することで、全人類をターゲットにしようとしている。多くの人が最初は鼻で笑ってしまうだろう。しかし、作者は本気でそう考えており、現に装置を開発し、排泄のビッグデータを集めている。起業する人や、新しいものを開発する人は、他の人が考えないようなことを実行する、勇気と強い意志を持っている人だと思いました。中西氏の開発のきっかけ、原動力は自らのお漏らし体験であり、よっぽど恥ずかしく衝撃的だったのでしょう。みなさんも恥ずかしい出来事を思い出せば、何か新しいアイデアが浮かんでくるかもしれません。

 

次回は第1章から読み進めていきたいと思います。