第3章 試作機完成 106〜129ページ

今回は第3章 試作機完成の106〜129ページを読みました。

 

 ここでは、正森と協力して、試作機開発のためのデータ収集、正森の日本での実験について、綴られています。

 

 プレゼンテーションが翌月に迫り、客観的なデータを集めるために、実際に「超音波で腸内の様子を知ることができるかどうか」という基本的なデータを実験で得る必要がありました。色々な人に相談した結果、東北大学の教授が、実験装置をもっている会社を紹介してくれました。この会社、A社は、超音波界の世界のパイオニアとも言える存在で、実験に協力してもらえることが決定します。

 

 中西氏はアメリカにいて、日本にいる正森がA社の協力を得て、中西氏の注文に答えながら、いよいよ実験を開始します。腸内の様子を知るために、正森はコーヒーを3リットル飲んだり、ソーセージを肛門に突っ込んだりと、かなり体を張った実験をしてくれます。また、冷静で客観的な意見なども出してくれ、中西氏はDfreeの開発に正森は欠かせないと語っています。

 

 今回読んだ部分で、正森の実験への献身的な姿勢に驚かされました。正森は、就職活動や、TOEICの勉強をしながら、ボランティアで、Dfreeの開発に多くの時間を割いて、体を張った実験をしてくれている。ここまで、正森が献身的になれるのは、中西氏の熱意や行動力があってからこそだと思いました。お互いを信頼して、思いを1つにしないと、成功するかも分からないことに、ここまで一生懸命取り組むのは難しいとおもいました。